最近白髪が生えてきて、抜くのも限界だな〜と感じている方が増えているようです。
抜いてばかりいると、薄毛の原因にもなりかねないので、美容師としては染める事をオススメします。
でも、白髪を染めるのも色々な方法があり、どれが自分に合っているのか解らないのが実状だと思います。
そこで、各カラー剤のメリット・デメリットから、貴女に最も合っている方法をお教えします。
-
-
ヘアカラー・ヘアダイ
良くも悪くも、最も一般的な白髪染めの薬剤です。白髪の染まりも良く、黒髪を明るくする事ができます。その反面、髪や肌への負担も大きく、アレルギーを起こす方もいるので、使用には注意が必要です。
メリット デメリット 黒髪を明るくすることができる
色数が豊富
シャンプー時の色落ちが少ない
カラーチェンジしやすい
根元から染められる髪が傷みやすい
肌につくとアレルギーを起こす場合もある・黒髪を明るくできるのは、このヘアカラーだけ。全体をブラウンに染めたいならヘアカラー以外の選択肢はありません。
-
-
-
ヘアマニキュア
髪の表面と、キューティクルの一部を染めるヘアマニキュア。毛髪内部のメラニン色素を分解しないので、髪の明るさは変えられません=黒髪を明るくできない。
また、地肌にも染まりやすく1〜2週間は取れないため、地肌に薬剤がつかないように塗布します。そのため、地肌から2〜3mm染まらない所ができてしまいます。
しかし、髪の毛を弱酸性のまま染められるためダメージがほとんど無く、表面をコーティングするようにそまるので、ツヤも綺麗になります。
そして、原色に近いビビッドな色が出せるのもヘアマニキュアならではの特徴。赤やオレンジ、緑、青、紫などにしたい場合は、ブリーチで金髪にしてからヘアマニキュアで染めたりします。
メリット デメリット ダメージがほとんど無い
ツヤが綺麗にでる
ビビッドな色が可能黒髪を明るくできない
カラーチェンジしにくい
地肌の近くは染まらない
濡れてる状態での色落ちに注意
(シャンプー後や汗をかいた時など)・黒髪派の方に人気ですね。明るくしたい方には不向きです。
・白髪が少なめで、顔周りの生え際には白髪がない方がよく利用されてます。
・スポーツをされる方にはあまりオススメできませんね。汗がすごい色になる場合もあります。
-
-
-
ヘナ
インドが原産の”ヘンナ”という木の葉っぱで染める草木染めです。何千年も前から髪を染めるのに使われていると言われています。
化学成分を使わないので、安心、安全がウリの白髪染めですが、染まりにくいので時間がかかります。
ヘナだけで染めると白髪は鮮やかなオレンジになります。(黒髪にも染まっていますが、黒+オレンジなので見た目は黒です。)
これだけでは派手になりすぎるため、通常はインディゴ(ナンバンアイ)を混ぜるか、ヘナで染めた後にインディゴでもう一度染めたりします。そうすることで、自然なブラウンに近い色になります。
混ぜて染めた場合、その日の仕上りは緑になりますが、1〜2日経つとブラウンに近い感じになります。
メリット デメリット 天然の染料で安全安心
トリートメント効果でハリ・コシ
全く傷まない
根元から染められる発色に時間がかかる
色を選べない
パーマのかかりが悪くなる
黒髪を明るく出来ない
ヘナの収穫時期によって染まりに差がある(らしい)・徹底した自然派志向の方に根強く愛されているヘナ。市販品も多く売られているため、ご自宅でされる方も少なくないようです。染めるコツなんかも色々あるようですね。
・何年か前にジアミン(ヘアカラーの成分)入りのヘナが出回りましたが、厚生労働省だか消費者庁に摘発されました。でも、成分はちゃんと調べてから購入したほうが良いかもしれません。
・通常のヘナなら、ヘアカラーのジアミンに対するアレルギーがある方や、アトピーの方でも使えます。(植物のアレルギーがあると使えませんが・・・)
-
-
ラセ(塩基性染料・RC染料)
”ラセ”は一般の名称ではなく商品名です。まだこの分野の白髪染めは数少なく、一般に認知されていないのでカテゴリ名がついてません。
染料としては、ジアミンのような化学反応をするタイプではなく、分子量の小さな染料が髪に浸透することで染まります。
毛髪内で染料が大きくなる訳ではないので、シャンプーをする度に抜け出ていくというデメリットもあります。が、そのデメリットを克服したのが”ラセ”です。
髪の毛を少しふやかし、そのすき間の奥に染料を浸透させ、その後髪を引き締めて閉じ込めます。
ヘアマニキュアのように地肌が染まる心配もありません。根元からしっかり染められますよ。
メリット デメリット ジアミン不使用で安全安心
ほとんど傷まない
根元から染められる色をあまり選べない
黒髪を明るく出来ない
アルカリ性なので人によっては刺激がある
パーマがとれやすい・ヘナよりも染まりやすく、ヘアマニキュアよりも根元が染まる感じです。
・ヘナでは染まりにくい方や、ヘナよりも暗めの色に仕上げたい場合に使用する事が多いメニュー。
・ボリュームを抑える事もできるので、膨らみやすい髪の方にもおすすめです。
まとめ
それぞれ一長一短あり、デザインや髪質によって使い分ける事が重要です。
どのくらい染まっていないとダメなのか?
全体が茶色に染まった方が良いのか?
アレルギーなどの経験があるかどうか?
お客様によって重要視する項目は違ってきますので、メリット・デメリットを良く理解した上で選んではいかがでしょうか?
以下も参考にして下さいね。
- 染まりの良さ
ヘアカラー > ヘアマニキュア > ラセ > ヘナ - ダメージの大きさ
ヘアカラー > ラセ > ヘアマニキュア > ヘナ - 黒髪を明るくする
ヘアカラー ・・・ ○
ヘアマニキュア・ヘナ・ラセ ・・・ × - 根元から塗れる
ヘアカラー・ヘナ・ラセ ・・・ ○
ヘアマニキュア ・・・ ×
>>各メニューの料金・時間